海洋散骨の費用はどれくらい?型式別にご紹介
2023/06/26

海洋散骨の費用はどれくらい?型式別にご紹介

近年、お墓を持たない新しい供養の形として、

自然葬、特に海洋散骨を選ぶ人が増えてきました。

 

「お墓の後継者がいない」

「海が大好きで自然に還りたい」

「家族にお墓の負担をかけたくない」

 

といった様々な理由から

お墓を持たず故人の望む供養ができるという点に

多くの人が魅力を感じているようです。

 

ただ、お墓の購入と比べて、

まだまだ供養の形としては新しいものになります。

 

その費用については、イメージが湧かないという方も

いらっしゃるのではないでしょうか。

 

というわけで、今回は海洋散骨の相場費用について、

その方法別に解説致します。

 

目次

自分たちで散骨を行う場合は?

専門業者に委託する場合は?

・代理散骨

・合同散骨

・貸切散骨

 

自分たちで散骨を行う場合は?

費用相場:0~5万円

ご自身でご遺骨を分骨して、散骨を行うことも可能です。

その場合は、費用は0円で行うことができます。

※粉骨とは、ご遺骨を粉末(パウダー)状にし、

骨壷などに保管することを指します。

 

ただし、粉骨には大変な手間を要するため、

粉骨だけは専門業者に委託することをおすすめします。

 

【粉骨をせずに散骨すると法律違反に...】

粉骨をせずに散骨することは、

刑法190条(死体遺棄罪)に違反することになります。

 

そのため、散骨を行う場合は必ず粉骨を行う必要があります。

粉砕する粒度について法的には定められていませんが、

砂と同程度の大きさである0.2mm以下にすることがルールとされています。

 

実際、ご自身ですり鉢等を使用し、

粉骨を行う場合は、ご遺骨の状態によっては

 

0.2mm以下になるまでに長時間を要する場合もあり、

体力的・精神的に大きな負担がかかることが考えられます。

 

また、粉骨をご自身で行うことは可能ですが、

すり鉢等で粉末状にするだけでなく、その工程で洗浄や乾燥が必要になります。

 

そのため、ご自身で散骨をする際には、粉骨だけでも

専門の業者に依頼することをおすすめいたします。

 

また、粉骨を行ったとしても、散骨の場所や方法には

注意すべき法律やルールがある点に留意しておきましょう。


【海洋散骨以外の場合】

「墓地、埋葬等に関する法律」通称「墓埋法(ぼまいほう)」第4条では、

墓地以外の場所に遺骨を埋葬することを禁じています。

 

そのため、粉骨後であってもご遺骨をご自身が所有する庭などに

「撒く」ことはできても、「埋める」ことは法律で禁止されているのです。

 

【海洋散骨の場合】

 現在の法律では、海洋散骨に関する明確な規定は定められておりません。

「節度を持って散骨を行えば、

 処罰の対象にしない」

というのが日本の見解です。

 

したがって、散骨は自由であり、役所への申請や提出書類も必要ありません。

 

ただ、「節度を持って行う」に関しては細かな規制がないものの、

観光地の海岸や漁場の近くなど周囲の目に触れる可能性のある場所は

避けることはもちろん、周囲に対して十分な配慮が必要です。

 

ほかにも、喪服での散骨は避けることなど自主的なマナーも必要です。

 

実際、これらのマナーが守られず、

無秩序な海洋散骨が行われたことをきっかけに、

海洋散骨について独自のルールを設けた自治体もあります。

 

例えば、海洋散骨に係る条例等を策定した自治体の一例としては、

静岡県熱海市があげられます。

 

静岡県熱海市が設けた「海洋散骨事業ガイドライン」によれば、

海洋散骨を行う上での許可の必要性等には明記されていませんが、

熱海市の土地(初島含む)から10km以上離れた海域で散骨を行うことが

事業者の責務として記載されています。

 

また、熱海市の例は事業者向けのガイドラインですが、

北海道長沼町や埼玉県秩父市などでは個人での散骨に対しての

規制を設けています。

 

海洋散骨についてのガイドラインを設けている自治体は

まだまだ少ないですが、ご自身で行う場合は散骨を希望する自治体の

ガイドラインについて確認することが必要です。

 

個人での海洋散骨は費用が抑えられる反面

法律や自治体の規制などによって万が一のトラブルが

発生する可能性もあります。

 

ご自身で海洋散骨を行う場合には、各種法律・自治体のガイドラインを

確認した上で、節度を持って行うようお願い致します。

 

専門業者に委託する場合は?

【代理散骨】

費用相場:5~10万円

 

代理散骨とは、粉骨から散骨までを事業者に委託するサービスのこと。

 

ご自身が船等に乗船し、散骨を行うことはできませんが、

「合同散骨」や「貸切散骨」と比較すると費用を抑えることができます。

 

また、必要書類を提出し、遺骨を郵送することで、

粉骨から散骨までを代理で行ってくれるため時間的な

負担も軽減することができます。

 

散骨後は、証明書の発行や写真が届くことが一般的です。

 

【合同散骨】

費用相場:10万円前後

 

合同散骨とは、同じ船に複数のご家族と乗り合わせて

行う散骨方法になります。

 

船のチャーター代をはじめとした費用を複数のご家族と負担するため、

貸切で行う散骨より費用を抑えることが可能です。

 

ただ、船に乗船できる人数も限られており、

ひと家族様あたりの乗船人数が1~3名様となる場合も多いです。

 

また、ご家族で散骨を行うことができますが、

その間ほかのご家族様もいらっしゃいますので、

周りを気にして満足のいくお見送りができないことも考えられます。

 

ゆっくりと故人を見送りたいと場合は、

貸切散骨を行うことをおすすめします。



【貸切散骨】

費用相場:20~50万円

 

貸切クルーザーを手配し、ご家族や近親者のみで

ゆっくりと故人をお見送りするのが貸切散骨です。

 

ほかの散骨方法と違い、

クルーザーを貸し切るため費用は高くなります。

 

しかし、定員内であれば人数に制限がなく、散骨方法や場所、

演出などを比較的自由に選ぶことができるのが魅力のひとつです。

 

また、出港から帰港までの流れが

葬送儀式のような形式にすることもできるため、

心からの供養ができ、思い出に残るセレモニーになることも大きな魅力。

 

今回は海洋散骨の形式別の費用について解説いたしました。

 

故人の希望があり、海洋散骨を検討中の方にお役に立てれば幸いです。

 

海洋散骨には、散骨を行った数年後に

墓標がないことで「心の拠り所がないため、寂しい」

と感じる方も多くいらっしゃいます。

 

テラスの永代供養海洋散骨では、そういった後悔をさせないために。

永代供養や手元供養もできる海洋散骨を提案しております。

 

もし、海洋散骨をご検討中でしたら、

弊社の散骨プランのサービス内容・料金等をご覧いただければ幸いです。

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