【海洋散骨】事前に必要な準備はある?流れは?
2023/06/13

【海洋散骨】事前に必要な準備はある?流れは?

故人のご遺骨を海に撒く「海洋散骨」。

 

自然に還りたいという故人の願いを叶えることができ、

お墓を維持管理する負担を軽減できるということで、

新しい供養の形として近年注目を浴びています。

 

しかし、その存在を知ってはいるものの、

実際にどのような流れで行うのか、事前に準備が必要なのか

ということについて知っている方はまだまだ少ないかも知れません。

 

そこで、今回の記事では海洋散骨を実施するに際して、

必要な事前準備と当日の流れについて解説いたします。

 

海洋散骨を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

 

目次

海洋散骨に許可はいらない?

必要な書類はこちら

当日の流れをご紹介

 

海洋散骨に許可はいらない?

実は、海洋散骨に許可は不要です。

 

一般的な供養の形とは異なり、

海洋散骨をおこなうにあたって地方自治体や

市区町村の役所などで行政的な許可の取得や

手続きを行う必要は特にないのです。

 

これは、日本では海洋散骨という葬送方法に対して、法的・行政的な

仕組みがまだまだ追いついていないということでもあります。

 

ただし、ご遺骨を粉骨せずに散骨することは

刑法190条(死体遺棄罪)にあたるほか、

墓地以外の区域にご遺骨を埋めた場合は、

「墓地、埋葬等に関する法律」通称「墓埋法(ぼまいほう)」第4条の

違反にあたります。

 

また、散骨についての詳細なルールやマナー、規則等はないものの、

海水浴場や観光地などでの人目に付く場所での散骨などが理由により、

2021年3月には厚生労働省により、散骨事業者に向けて

『散骨に関するガイドライン』が設けられました。

 

他にも、一部地方自治体では、散骨事業者のみならず

個人で散骨を検討する人に対しての規制を設けているところもあります。

 

そのため、許可や手続きは必要がないものの、

ルールやマナーを守り節度を持って行うことが重要です。

 

海洋散骨を行う際に用意しておきたい書類

 

許可や申請等は不要ですが、散骨を行う際に

用意しておきたい書類があります。

 

ケース別に見ていきましょう。



葬儀後にそのまま散骨するケース

 

この場合必要となるのが「埋葬許可証」です。

 

その名の通り、埋葬を許可する証書となるので、

埋葬・納骨しない海洋散骨では不要とも考えられます。

 

しかし、一部のご遺骨を手元に残し、将来的に納骨する可能性がある場合、

この「埋葬許可書」を取得しておく必要があります。

 

なぜなら、この許可書がない場合、

納骨することが不可能になってしまうからです。

 

また、この「埋葬許可証」は原則として

再発行されることのない種類の公的証書ですので、

厳重に保管しておくことをおすすめします。

 

一部土葬が認められる地域を除いて、

役所に死亡届を提出する際に発行される「火葬許可書」に

火葬執行済の証明印が捺印されたものが「埋葬許可書」にあたります。

 

埋葬済みの遺骨を散骨する場合

 

既に納骨されている遺骨を散骨する場合には、「改葬許可証」や、

遺骨が取り出され引き渡しが行われたことを証明する

「遺骨引渡証明書」などが必要となります。

 

事件性のない遺骨である証明も含め、

ご遺骨の身元を確認するため、上記の

いずれかの書類の写しを散骨業者に提出するよう求められます。

 

ただ、改葬許可証は埋葬地の市区町村から発行を受けますが、

発行できるかどうかは自治体によって対応が異なります。

 

改葬とは、いったん納めた墓地や納骨堂から

遺骨を移動して別の場所に埋葬することです。

 

そのため、一部自治体では「海洋散骨」を

移動先として認めている場合もある上に、

原則として散骨に改葬許可証は不要のため

発行できない、というところが多いようです。

 

その場合は、手元供養として申請するか、

取得できない場合は元の墓地や納骨先の管理者に

遺骨引渡証明書の発行を依頼しましょう。

 

依頼する散骨業者によって必要書類が異なる場合がありますので、

事前に確認を行い、必要書類を手配することをおすすめします。

 

散骨の流れ

 

次に、実際の散骨の流れについて解説致します。

 

業者に依頼する一般的な海洋散骨の流れは、以下の通りです。

※代理散骨ではなくご家族が乗船する場合

 

①業者の選定

海洋散骨を依頼する業者を比較検討し、申込み。

必要な書類や契約書への記入を等を行います。

 

②遺骨の引き渡し

散骨当日より前に、業者へご遺骨を引き渡します。

「業者が自宅まで来る」「ご自身で業者に持ち込む」

「郵送する」などの方法があるので、依頼する

散骨業者に確認しておきましょう。

 

③粉骨する

遺骨を預かった散骨業者が、遺骨を粉砕してパウダー状に加工します。

散骨の前に一旦遺族の元へ返還される場合もあります。

 

④出航

ご家族・近親者が乗船し、散骨を行うポイントまで向かいます。

 

⑤散骨

 

散骨ポイントに到着後、散骨をおこないます。

献花や献酒のほか、号鐘とともに黙祷するなどして遺骨を見送ります。

 

いかがでしたでしょうか。

海洋散骨においても必要な書類の準備などはありますが、

一般的なお墓でのご供養と比較するとめんどうな手続きや

経済的な負担もなく、故人を心から見送ることができます。

 

故人のご意向を踏まえた上ではありますが、

お墓の維持管理の負担などを軽減したいと考えている場合は、

海洋散骨を検討してみるのもいいかもしれません。

 

テラスの永代供養海洋散骨では、海洋散骨を行った後に

多くの方がおっしゃる「墓標がなく、寂しい」といった

心情に寄り添い、手元供養や永代供養と合わせた

丁寧な供養ができる海洋散骨を提案しております。

 

海洋散骨を希望しているけど、故人を身近に感じていたいと

考えていらっしゃる方はぜひご相談ください。

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